2017年9月30日土曜日

建築会社選び5・掲示板・ブログの評判

建築会社の評判を知るために、ブログを探したり、掲示板(e戸建て、とか)の意見を見ることがあるでしょう。

なんだか酷評を書かれたり、たしかに大変な目にあわれている方もいるのですが、私は次のように思っています。

ウェッブの世界では、残念ながら何かを賛美・賞賛する意見は生き残りにくいようです。なにか大変な目にあった、期待通りに行かなかった時に、他を攻撃するエネルギーは時に制御が効かず、そのため非常に目立つことがあります。逆に物事がうまく行っていることを、ひけらかすように書く方も、これまた少数でほとんどいない。ですから、ネットに上がってくる意見は、バランスが取れた形で物事の評価を下すのには全く向いていないと思います。

ネットで見受けられる様々な事態は、大なり小なりどの建築会社においても起こり得ることと考えるのがよいと思います(なかには本当に駄目なところはあるかもしれません)。

これもどこかのブログか、掲示板で見たご意見ですが、「気に入った建築会社と、とことんまで、良い家を作るのが良いのではないか」。同感です。もちろん時間や予算には限りがあるでしょうから、その範囲で出来ることや代替案を提示してもらいながら、納得づくで家造りを進めるのがよいと考えています。

と書きながら、現時点では建築請負契約までしか進んでいないのですが。

2017年9月28日木曜日

建築会社選び4・地下室

いろいろと調べるうち、地下室の可能性を考えるようになりました。

 最初除外していた理由は、
・特にコンクリートが乾くまで、湿気との戦い。
・高価
・水の処理が大変
というものでした。

 調べてゆくと、施工する会社にとってはむしろ地下室を基礎の延長と考えていたり、施工経験の豊富さからむしろ地下室を勧めるメーカーが有ることがわかりました。

 杉並区で地下室付きの家を建築できるような建築会社は
・マツミハウジング(30分以内を重点にしているようなので、杉並区は外れてしまうかもしれない)
・ヴァンクラフト空間環境設計
・HOUSETECS
・アイコーホーム
・高橋監理
・工藤建設フローレンスガーデン

 内容を確認すると、地盤調査をキチンと行い、工法も工夫されていて、施工実績があり、全地下にせずドライエリアを置いたり、半地下にすることや、換気の工夫をきちんと行えば、湿気の問題はほとんどないことがわかりました。妻が使う音楽室は、防音室を作る専門の設計施工会社に別途依頼することを決めており、その会社と、上の会社のいくつかはコラボレーションの経験があり、地下室への懸念はないことがわかったので、価格の面で条件を満たせば、地下付きの自宅を設計できる会社へ依頼することへと一気に傾いてゆきました。


2017年9月27日水曜日

建築会社をえらぶ3・工務店選びチェックリスト

以前にも紹介した、田鎖さんの著作から、工務店選びのチェックリストを引用します。そのままの言葉で引用していない部分もあります。

・施主の希望を聞く、要望を引き出せる(建築会社を選ぶ2で紹介した、施主が作った写真集から、求める家を考えてくれる、ということですね)。
・わかりやすいホームページ・Webサイトがある。
・駄目なチラシを作らない(客引き目的のいい加減なセールスポイントや、約束できない坪単価などを列挙しない)。
・物件案内の立て看板を出している工務店には注意(道路などに立て看板を出すのは届け出が必要で、法令遵守しているか。マンションなどの案内が「サンドイッチマン」になっていたり、プラカードを持っているのは違法性の回避)。
・建設地の半径50キロ以内から工務店を探す(問題があったときにすぐに来てくれるか)。
・施工事例で、コンセント・スイッチボックスをきちんと揃えているか(美的感覚)。
施工事例で、部屋の奥行きを感じるようにフローリングを貼っているか(美的感覚)。
施工事例で、きちんと掃き出し窓が作れるか(工法、美的感覚)。
施工事例で、エアコンの室外機とダストはどのように配置されているか(美的感覚)。
施工事例で、雨樋が外観を損ねていないか(美的感覚)。
・長期優良住宅を建てられるか。
・住宅完成保証保険に加入できる。
・第三者検査をやっている、受け入れる。
・木造でも構造計算できる・している。
・温熱計算できる。風、日当たりの年間計算ができる。
・社長が乗っている車を見る(ベンツは駄目=人から押し付けられた価値観を重んじる社長は警戒)。
・会社のこだわりを採用しなくてよいか、質問する(採用しなくて良い、と即答するところは要警戒)。
・社長の家を見学できるか。
・30畳を超えるリビングを作れるか(スケルトン・インフィルに対応できるか)。
・誰が設計するのか、建築士が設計しているのか。
・建設日程を丁寧に説明してくれる。
・あらゆることを数値化してくれる。
・建設費以外の諸費用の話をしてくれる。
・定期メンテナンスの説明をしてくれる。
・20年後の生活の相談に乗ってくれる。

(参考図書:田鎖郁夫・そうか、こうやって木の家を建てるのか。小学館)

この全てに納得できるわけではないのですが、確かにこのような点はプランを紹介されたり、契約する前に確かめてみる良い点だと思います。

この他に、出処不明ですが、参考になったのが
・契約を迫るところは、パス(「仮契約」も契約です)。
・価格がよくわからないところは、パス(詳細な見積と値段がついてきますが、大手では結構いろんな形の値引きが適用されます。面倒な交渉したくないので、最低限の額とか提示してもらえればもっと話しやすいのに。予算と求める設備が合わないから、仕様を変更する、というのはわかりますが、まったく設計や設備が変わっていないのに、「それならこの値段にしますよ」という価格交渉は何なのだろう)。
・建築現場が整っているのは、最低限の条件。

2017年9月26日火曜日

建築会社を選ぶ2・要望をまとめる

あまり、自宅を建てるのに本は読みませんでしたが、資料請求したとある工務店から、田鎖郁夫著「そうか、こうやって木の家を建てるのか。」が送られてきました。

まあ、重量木骨あるいはSE工法の宣伝本ですが、その中の工務店選びのチェックリストが参考になります。

その一番最初は(完全な引用ではないのですが)、「古本屋へ行って建築関係や、住宅に関する本や雑誌を買ってくる。気になる外観や内装などの写真を切り抜き、A3くらいの大きさの台紙に貼る。台紙も色とりどりな物を選んで、自由に選ぶようにする。その台紙の色や、貼り方なども施主が何を求めているかの参考になる」と言うものでした。

立ち読みしたので出処不明なのですが、「住宅に関する雑誌を買って、気になる写真には付箋を貼る。できればなぜ興味が湧いたかをメモする」というのも、自分(もしくは家族)がどんな家に住みたいかを調べるのに参考になると思います。

これは効きます。結局、大手のハウスメーカーで提示されるプランにはピンと来ず、行き着いたのは、「輸入住宅」です。旅行で訪れた、下のようなヨーロッパの町並みに強く憧れる(上二枚はパリ、下はリスボン)。もちろん、こんな大きな建物を、もともとは石やRCで作った建物をそのまま作ることはできませんが、デザインとして取り入れる事は可能なはずです。

土地を契約してから、このことに気がつくまで、1ヶ月半ほどかかっています。その期間が長いのか、短いのかわかりませんが、このような住宅が欲しい、ということに気がついたこと、そしてたまたま資料請求してプランを作ってもらった会社が輸入住宅に強い会社であることが幸いでした。

輸入住宅も幅広い概念で、北米風(これも色んなスタイルあり)、北欧風、スペイン風、英国風(これもいろんなスタイルあり)、フランス(地域によってデザインは全く違う)などが有ると思いますが、我が家が選んだのは、フランスの街中、特にパリで見られるような意匠を取り入れること。そしてできればモダンよりも、伝統的なデザインを取り入れたい、という要望に行き着きました。




2017年9月25日月曜日

建築会社を選ぶ1・どこに頼むか?概要

家を建てるのを依頼する建築メーカーを選ぶポイントはいくつかあると思いますが、まずは概略だけを。

・大手ハウスメーカー
 全国展開していて、コマーシャルを出していて、住宅展示場にゆくとほぼある、数え方によりますが、8社から20社のメーカーです。
 長所は、会社規模が大きく(おそらく)長続きする、工程などがわかりやすい、標準設備が整っている、イベントなどが多く(なんとなく)安心できる。などでしょうか。
 短所と考えられるのが、プランなど融通が利かない、金額は全般に高めで交渉などが必要である、どこで建てても安心感はあるけれど、同じようなデザインになる、プランなど冒険はしない、などでしょうか。
 やはり営業の方の力が強いところは、期末とか月末になると契約をしたがるところがあって、私は抵抗感を感じるのが強くなりました。6月決算だから、値引きしますよ、とか、3月引き渡しができるから、契約しましょう、とか、家を建てる立場からはあまり関係のないことのように思うのです。

・建築事務所+工務店
 これは私は経験がありません。建築事務所や建築家に依頼するのは敷居が高そうですが、意外にそうでもないようです。設計してもらうのもある程度相場があって、ものすごく高い設計料を要求されるわけではないらしいです。
 ただし、その先、どのように工務店を選ぶのか、はよくわかりません。

・建築会社、工務店に直接依頼
 建築家や設計士が在籍していない建築会社で、家造りの広告やホームページを出すところはないので、まずは家造りを銘打っている会社には設計をする人がいるでしょう。
 最初は私も大手ハウスメーカーが安心と思っていましたが、結局は建築を請け負うのは、地元の工務店のはずです。それならば、家を建てる土地からそう遠くない工務店・建築会社で家造りを標榜している会社を選ぶのも手であると思い直しました。
 一番、効き目があったのが、SUUMOの「注文住宅 東京で建てる」の全ページを見て、工法やデザイン、特徴が気になる会社を選び出し、ホームページをチェック。施工例や、家への考え方が合いそうなところに資料請求や、問い合わせをして、その感触で選んでゆく、というものです。
 今から考えれば、大手ハウスメーカーとの打ち合わせなどを経験していたので、このようなことができたのだと思います。全く未経験で、話した感触だけで依頼する建築会社を選べるか?と聞かれれば、分からない、と答えるしかないですね。

資料請求をしたのは結局15社ほど。
いわゆる大手メーカーには4社、プラン+見積もりをもらいました。
建築会社には、これまたプラン依頼をしたのは5社。そのうち見積りまで行ったのが2社でした。しかしプランと、最初の見積もりの段階でほぼ今依頼している会社に決めてしまったのが本音です。

決めた理由はまた、おいおいと。

2017年9月24日日曜日

このブログの成り立ち

はじめまして。

家造りを思い立ち、2016年の初頭から家を探し始めて、土地を購入するまで1年半、そこから建築メーカーを決定するまで3ヶ月かかりました。自分の備忘録として、いろんなことを書き記したいと思います。

・妻が音楽家です。グランドピアノがあり、現在の自宅(木造軸組の建売)の1階、6畳間の窓2つにLIXILのインプラスをはめ込み、たまたま窓の一つが道に面していて、隣家との距離が直線・曲線で5から6メールとあり、もう一つの窓が車庫に面しているものの、ご近所を気にして、早朝や夜9時を過ぎると電子ピアノで練習しています。
・防音がなされていない家の最大の欠点は、外に音が漏れると同時に、家の中にも音が響くこと、です。

・妻のお師匠さんや、お友達のレッスン室は、お弟子さんを呼ぶために、グランドピアノが2台横に並んでいます。さらに、例えば付き添いの家族(大抵はお母様)が座るスペースが欲しいとか、ピアノ以外の楽器の協奏をする練習スペースを欲しいとなると、あっという間に15畳くらいの有効スペースが必要になります。
・いつか書きますが、防音工事を専門業者に頼むと「防振浮二重構造」を勧められます。イメージとしては、普通に作った部屋のなかにピッタリ(といっても防音のための隙間などがありますが)もう一つ部屋を作り込むイメージです。この防音のために2畳分くらいの広さが犠牲になるので、防音室は17畳以上の設計にする必要あり・・・、って私、金持ちでもなんでもなくて勤め人なんですけど。

これに、普通に住むためのスペースが必要なわけです。ダイニング、リビング、浴室などの水回り、寝室や、部屋、収納スペース。必要なスペースを考えると、新築建売や、中古の物件でこんな無茶な条件に当てはまる物件はありませんでした。

というわけで、こうなれば土地を探して、自分で家を建てるしかない、という結論に至りました(今の私ならば、信頼にたる建築会社が土地探しを手伝ってくれるところもあるので、それを使うのも手でしょう、と考えるでしょう)。自己資金をどれだけ入れられるか、ローンをどれだけ組めるか、いろいろ調べ、土地に出せるお金を約半分、そして建設費に約半分と踏んで、だいたい条件にあうエリアで土地探しを始めたのですが・・・。

東京都内で良い土地を買うのを完全に舐めていました。不動産にも依頼したのですが、世間知らずでしたね。都内の人気のエリアの土地は、未公開の段階で買い手がつくことがほとんどのようです(私の印象ですが)。特定エリアに住む人は、その街が気に入っていることがほとんどで、土地が売買対象になる、という情報はご近所の人とか、地元密着の不動産がいち早くキャッチして、手をつけてしまうようです。そのため、ネットとかに広告が出るときにはすでに申込みが複数入っているか、土地に難があったり、価格が折り合わず、売れ残っている物件のように思います。

という訳で、土地に巡り合うまで、1年半近くかかりました。しかしまあ、この時間は後になって建築会社を選ぶための準備期間に少しはなったと思うので、無駄とは思っていません。こんな機会がなければ、訪れる機会のなかった東京のいろんな街に行ったので、良い経験と考えます。

さて、長くなりました。今日はこれくらいで。

建設会社選び番外1・地下室その後1

気がつけば、半年ほどブログ更新してませんね。 しかしそれでも、たまに読まれている記事は、建設会社選び4・地下室、のようです。 我が家は、音楽室を中心に作ったと言っても言い過ぎではないので、地下室は最重要ポイント。約一年ほど、住んで、使って、わかった点を少し書きます。 ...