2018年8月31日金曜日

自宅を売る・その3

カーテン取り付けは小休止で、旧宅の話。

同じことを書きましたが、おそらく引っ越しでやってはいけないことは、旧宅に戻って残りの荷物を片付けたり、掃除したりすること。旧宅に戻ることができる距離であっても、そんな時間があるならば、新宅の荷物を片付けるのが優先のはず。

理想はそうであっても、旧宅にはゴミや荷物が残っている。しょうがないので新宅のカーテン取り付けが終わったら、旧宅に向かい、片付けを。やはり移動も含めれば、軽く3時間はかかってしまうので、こんなことはやらないのがよい。

さて、話変わって以前も書きましたが旧宅は借地権で地主さんから土地を借り、建物は私のもの。大雑把な感覚では、都心では周辺の価格にくらべて6〜7割で家が買えます、というか借りられます。

この制度は、言ってみれば完全な賃貸と、購入して家主になる中間のようなものだと私は理解しています(間違ってたらごめんなさい)。聞いた話ではコストを抑えられることや、「借地」といっても建物の権利があるだけで、土地+建物の6〜7割で売買できるので不動産業者の中にはこのような物件で済ませている人もいると聞いたことがあります。

さて話変わって、このような物件を買う立場になれば、「借地権」という馴染みのない言葉・概念に戸惑い、たじろぐのが普通だと思います。そのように考えたので(約10年前の自分はどうだったのかは、さておき) 個人相手に売るのは難しいのか、と考えていました。さらには、新居に移る日は決まっていて、そこから旧宅が売れるまでにのんびりと待つのも理解に苦しみました。

不動産の売却はほかの資産と似ていて、例えば「売価より安ければ、売らない」に固執することもできます。しかし、ほとんどの日本の住宅は、極論で言えばほとんどの建売住宅は基本性能が低すぎて、10年ほど経てばその価値はほとんどなくなるように感じます。

今回、自宅を一から建ててみて、旧宅の貧弱さをほとほと思い知らされました。ですので私には「売価より安ければ、売らない」は成り立たず、売却価格がローンの残債をいくらかでも上回れば、売ってしまおうと考えていました。

たまたま新宅の土地を紹介してくれた不動産会社のグループ会社がまずまずの価格を提示してくれたので、即刻決定。一月半ほど前に契約を交わしていたので、本日はその引き渡しの日。

流れとしては、
・決済銀行に行き、仲介の不動産会社(新宅の土地を紹介した会社)、購入してくれる不動産会社、私の現在のローンにかかっている抵当権の解消、かつ登記を不動産会社に移転する司法書士の方々と落ち合う。
・さまざま、委任状、 領収書を書き、書類が揃った段階で購入不動産会社から、私の銀行口座に支払い、それとほぼ同時に私のローン口座では全額返済の手続きが取られる。
というあっけないほどに売却が完了してしまいました。

約10年間、旧宅にはお世話になりました。この物件は約一ヶ月でリフォームされ、売りに出されるようです。悪いのですが、住宅としての基本性能には?ですが、立地はとても良いし、外壁をきちんとし、設備を現代的なものにして、内装をやり直せば結構売れてしまうと思います。正直に言って、いろいろ学んだ現在の私がこの物件を買うかと言われれば、?マークを付けざるを得ませんが、それは私の意見であって、自宅を買って住んだ家族が幸せを感じればそれで良いと思います。家なんてそんなもので、昔の王侯貴族ならいざしらず、コスト度外視で家を建ててそれを維持するなんてことは現代ではできない。ならば、旧宅を買う家族がそれなりの満足を感じてもらえれば、それで良いと思うのです。

そのようなことを考えた今日でした。

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