2017年10月8日日曜日

建築会社選び6・契約した理由

もう、ブログのタイトルになってしまっていますので、おわかりと思いますが、現在契約した建築会社はフローレンスガーデン(工藤建設の住宅部門です)です。

土地を手に入れてから、いわゆる大手のハウスメーカーと話をするたびに私はトーンダウンする、家内はもともと大手で作るのはないと思っていた・できれば設計事務所に頼みたい、という希望があったので、1ヶ月半ほどたって、軌道修正。

前にも書きましたが、工務店の施行例が載っている雑誌を買い、その中から気になるところがあれば付箋を張り、ホームページ等をチェックして資料請求しました。そのなかから対応が早かった4社にプランを作るところまではやってもらいましたが、今考えてもフローレンスガーデンに頼むことになったのは偶然の賜物。

資料請求して、メールが返ってきた所には、そのころにまとめていた家に関する要望を送りました。ハウスメーカーにゆくたびに、同じような話(家族構成がどうで、どんな間取りがほしいか、重視する点は何か)をしているので、テキストのベタ書きでまとめたのですが、A4で3ページほどになりました。

これを見たフローレンスガーデンさん、手強い客と思ったのか、何人かいる主任級の設計士の中でも最強と思われるKさんを初回の打ち合わせから担当してもらいました。驚くことに(悪口と取らないでください)、一見すると全く「匠」「イケてる建築家」からかけ離れているオーラをお持ちです。話し方も訥々としていて、何しろ最初に紹介してくる建築例が「自分が設計したのに、(費用とか)設計以外の理由でうまく行かなかった」プランのオンパレード。しかし、そこから感じられれるのが、どれだけこの人が伝統的な建築の歴史を受け止めて(聞き及んだところ、建築の歴史を学ばれた方だそうです)、かつ様々な施主のわがままに付き合って今まで家造りをやって来たのかが感じられるズシンと来る深みでした。これには感服するしかありませんでした。

そしてまた、地下室を作ることと、小屋裏にも収納場所を作ることで、床面積を増やす造作、そして描いていただいたファサードの可愛らしさに妻が「可愛い〜」を発していたので、ほぼ決定。

値段は安い建築にはなりません。そしてこれからまだまだ窓やドアを増やしたりのオプションが積み上がるので、予算内でなんとかするのがここから着工までの仕事。

冒頭で、フローレンスガーデンさんに頼んだのは偶然の賜物と書いたのは理由があります。今になっても、最初のきっかけになったSUUMOの「注文住宅 東京で家を建てる」を見返しても、その施行例は我々が今考えているプランとはかけ離れています。おそらく、地下の建築に実績がある、というのが興味を持った理由だと思います。

そしてまた、先の建築家Kさんとの出会い、地下室の工事に実績があること、さらに妻が希望していた音楽室の施工専門外社とのコラボレーションが多かったことが、契約に至った理由だと思います。

この音楽室の施工会社、最後まで候補に残していた大手の一社ともよく協力している(と言うより、このメーカーは関東圏で防音室の話がでると、この会社一択で相談するそうです)ので、少し迷ったのは事実ですが、何しろ妻が従前から持っていた、建築家と家を作りたい、という希望がかなえられるのが大きく後押ししています。

ご本人の許可も取っていないし、いままでのやり取りでもご自分が目立つことは苦手で極力避けているようなので名前は出しませんが、このKさん、すごいですよ。

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